大阪はかつて「水の都」といわれるほど、文化経済面において、川や水路はなくてはならない存在でした。さまざまな航路が縦横無尽に市内を駆け巡り、その川を利用した舟運事業と、独特の風情は、大阪ならではのものであり、世界に誇る「水の都の文化」だったのです。
いつしか物資の輸送手段が水運に代わって、陸運が主流となり、その独特の「水の都の風景」も変わりました。当時の様子を記憶している人も少なくなってきています。しかし、決して大阪の川の魅力がなくなってしまったのではありません。私ども「大阪・水かいどう808」が行ってきたイベントにおいても、人々が川との触れ合いを求めていることは、明らかです。そして、改めて川との触れ合いが、新鮮な感動を呼んでいるのも事実なのです。
この大阪の財産である「川」の環境を整えて「生きた川」とし、大阪のさまざまな芸能文化の融合と活性化をうながす「活きた川」にするため、ここに「大阪・川からの活性化プロジェクト」を提案いたします。
現在の水路の見直しと、利用しやすい水路を新たに開発し、舟運事業を活性化させます。川の水辺に、人々の憩いと安らぎを与える豊かな遊空間を提供し、川の多様な魅力を引き出します。水質を向上させ、子供たちが水遊びでき、多様な生き物が棲息できる川づくりを行います。その他、「水の都大阪」の復活を目指して、さまざまなプロジェクト市民、自治体、経済団体との連携を図りながら推進いたします。
ぜひ、この計画にご賛同いただき、関係各方面のご協力を得られますことを心より願います。
特定非営利活動(NPO)法人 大阪・水かいどう808
理事長 須知 裕曠
御堂筋の淀屋橋から大江橋を渡り、少し北に行った左手に「蜆橋跡」の碑がある。ここが近松門左衛門の浄瑠璃「曽根崎心中」「心中天の網島」に登場する蜆川のあったところである。
蜆川はもともと曽根崎川と呼ばれ、堂島川の支流であり、現在の堂島川の水晶橋あたりで分岐し、北から西方に流路をとり、曽根崎と堂島を通り抜けて、堂島大橋付近で再び堂島川と合流していた。
この蜆川は後年、明治42年7月31日「北の大火」のあと、上流部は焼け跡のゴミや瓦礫で埋められ、下流部も大正末期に埋め立てられ姿を消しました。 しかし当時から、蜆川の風情を懐しむ人々が、蜆川の復活を夢見てきたのです。
そして、この度、その願いに応えるべく「蜆川再生プロジェクト」を発足します。しかし、現状は道路、市街地とも飽和状態で川を掘っていく用地もありません。
ここで提案します。地上を流れる川ではなく地下水路として、蜆川を復活させるのです。しかも、遊覧船が通れるだけの本格的な川を地下につくり、市民の憩いの場を創造します。地上は近代化への開発が推進され地下はタイムスリップ。この計画が実行されれば、ミナミの道頓堀川と並んで、キタの蜆川として大阪の重要な観光資源となるでしょう。
関西在住の直木賞作家藤本義一さん、難波利三さんをはじめ、多くの文化人の方々からも蜆川の再生を、期待されております。
大阪のシンボルである大阪城を、遊覧船から間近に眺め、見学することができる。これもまた、大阪人にとって夢のあるプロ ジェクトのひとつです。そのためには、大阪城の北外濠と第二寝屋川を貫通させ、遊覧船が航行できるような水路をつくらなければなりません。かつて大阪の中 心であった大阪城を、市民にとってより身近なものにするためにも、この貫通プロジェクトはぜひ行いたいと思います。
前述の「大阪城外濠・第二寝屋川、貫通プロジェクト」が実現すれば、大阪城からUSJ、海遊館へと抜ける遊覧水路を確立できます。そうなれば大阪の観光名所を船を使ってめぐることも可能となります。市民が大阪の川に親しむためにも、重要な水路となるでしょう。
前述の「大阪城からUSJ、海遊館への遊覧水路開発プロジェクト」を成功させるためには、御堂筋にかかる淀屋橋、大江 橋、(水晶橋)、など川の水位(潮の干満)によって、その下を通過できなくなる橋をどうするかという問題があります。そしてこの桁下高さの低い橋梁改善に ついては今のところ、決定的な解決策は出されておりません。
この問題が解決されれば天神祭の船渡御が大川を下り松島へが慣例のコースが復活、昭和28年からの現在コースと会わせられる。
そこで、この問題を一般の方々に投げかけ、コンテスト形式で素晴らしいアイデアを提出していただこうと思います。名付けて「御堂筋にかかる淀屋橋、大江 橋の下を通るためのアイデアコンテスト」。最優秀のアイデアに賞金(300万円を予定)を与え、一般の方々の大阪の川や橋への注目を集めたいと思いま す。(歴史を紐解くと大正10年に橋梁意匠設計の懸賞募集が行われていた。)
このコンテストを実施すれば御堂筋の活性化にも貢献することになります。
八百八橋のほとんどが当時の町の人々の手で(民間の手)で造られていったように、「大阪の川の浄化も我々の手でやろうじゃないか」という想いが「大阪ジョウカ物語」の始まりです。
水質を浄化し真珠を産むイケチョウ貝を養殖し、大阪の川をきれいにしようというプロジェクト「大阪ジョウカ物語」は、およそ4年間の経験を踏まえ(道頓堀 川2003年2月入植)、いよいよ2006年春より大阪の各河川で展開いたします。
子供(小・中・高校生、特に小学生)の授業の中に、大阪の川と橋と水門のテーマも盛り込み、実際に船に乗って「川から見る 大阪」または「川遠足」などを企画し、子供たちに大阪の川や橋や水門に親しんでいただくよう、教育機関に働きかけます。そして、川の現実や川周辺の自然な どを肌で感じて、子供たちの、環境についての関心も高めます。
八百八橋のほとんどが当時の町の人々の手で(民間の手)で造られていったように、「大阪の川の浄化も我々の手でやろうじゃないか」という想いが「大阪ジョウカ物語」の始まりです。
水質を浄化し真珠を産むイケチョウ貝を養殖し、大阪の川をきれいにしようというプロジェクト「大阪ジョウカ物語」は、およそ4年間の経験を踏まえ(道頓堀 川2003年2月入植)、いよいよ2006年春より大阪の各河川で展開いたします。
都会の川はこんなにきれい!美しくなる大阪!
3年・5年10年計画、美事(3・5・10)な大阪に!
きれいになった大阪の川、都会のど真ん中で水泳大会をやりましょう!
子供も大人もみ〜んなおいで、よ〜いドン!
日時:平成16年8月8日(日)16時スタート
会場:道頓堀川 戎橋/道頓堀橋間(グリコ・響の看板前)
- 2004-08-01 追記 -
2010年8月8日(日)に延期になりました。
- 2010-08-01 追記 -
2013年までに実施を目指し延期になりました。